私の父は、40年近く補聴器業界に携わってきました。
そんな父も、補聴器を装用したほうがいい、まだいらないかの境界線にあるベルまでの聴力低下はございます。
ですので、夕方になってくると、声が大きくなります。
なぜ、夕方なのか、それは体も夕方になったら疲れてくるように、耳の神経も疲れるからです。
補聴器は所持しておりますので、声が大きくなったときには、声が大きいよと伝えます。
そうすると補聴器を装用します。そうすると、声がぐんと小さくなり、
家族も大きな声を聴かなくてすみます。大きな声を聴き続けることも、正直不快ですので、
不快であることは、きちんと伝えるということは大切だと認識しています。
大きな声を我慢すれば、大きなテレビの音を我慢すれば、大きな声で話すことをすれば、
ご家族の方は、ときおりこのようなことをおっしゃいます。
ですが、家族が負担であることは、きちんと本人に伝えるべきです。
本人は、自覚されていないことが多々あります。
テレビの音が大きい、声が大きい、聞き返しが多い、大きな声で話さないと会話できない
このようなことがあるのであれば、必ずご本人にお伝えください。
一般的に60歳を超えると、高い周波数の音は聞きづらくなってきます。
声は聞こえるけど、何を言っているのかがわからないということがあるのも、
音の高低や区切りが判断しにくくなっている状態、つまり母音に比べ
周波数の高い子音が聴き取りにくくなっていることから、起こる現象だといわれています。
ですので、高い周波数の音をしっかり聴くために、テレビの音量が上がってしまうのです。
低い音は聞こえておられることが多いので、過剰な音を聴いておられる可能性はあります。
たかがテレビの音量ではないのです。
難聴も認知症の危険因子であると、この2015年1月に厚生労働省が発表しております。
聴こえに不安をもっておられる方、そしてご家族の方、ご相談もさせていただいておりますので、
お気軽にご来店ください。ご来店の際には、ご予約をおすすめしております。
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