補聴器は装用すれば、すぐにきこえる。この誤解の原因の一つは！？

まだまだ補聴器は装用すれば昔のようにすぐにきこえるという認識をお持ちの方は多いかと思います。

それはなぜなのかと考えると、推察できるのは、安易なコマーシャルが多く、通信販売でも補聴器を購入できるというのもあるのかなと感じています。

つければきこえる、言葉がはっきりするこのような広告を目にされた方も多いかと思います。

新聞等での広告に多く、これは誤解を生むなと日々感じております。

通信販売等で、数万円で補聴器は販売されています。通信販売でも販売されているのだから、つければきこえるのだろう

とお考えになるのは、無理もないことです。

私自身も、補聴器のことを知らないときにはそう思いましたし、

実際訪問看護をしている友人の看護師に、通販の補聴器でもきこえるよね？と相談を受けたこともあります。

医療系の勉強をしても、医師、言語聴覚士でなければ、補聴器のことは知らないものです。

通信販売の補聴器は、一般的な年齢とともにの聴力低下を想定して、調整されており、

ボリューム調整であとは、自身で調整するというものです。

平均的には、このような下降があるといわれていますが、ここまで平均的に下がる方はすくないと日々聴力測定をしていると感じます。

お一人お一人聴力は違うわけですので、聴力に応じて調整はできるべきなのです。

ですが、通信販売ではできません。ですので、補聴器を購入した→思ったように聞こえない→放置する

という流れができてしまうことが起こりえるのかと思います。

この聴力より大切なものは、言葉を聞き分ける力である語音明瞭度がどの程度あるのかなのです。

ですので、補聴器の調整は聴力測定と、語音明瞭度測定をせずに補聴器の調整は難しいということです。

実際通信販売で補聴器を購入したけど使えなかったということで、ご相談される方は多いです。

何台も購入され、その購入代金で十分補聴器が購入できたという方もいらっしゃいます。

補聴器の効果はお人によって違います。そして補聴器を装用してすぐは思ったような効果は感じにくいものです。

今まできこえていなかった環境音を処理しながら、会話をしますので、聞きなれない環境音がすごく気になるということで、

周りの音ばかりがきこえるということから、はじまります。そして調整を重ね、装用時間を延ばすことで、ききとりの変化があらわれます。

御相談お待ちしております。

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